【元特別区職員が徹底解説】〜専門科目編〜公務員試験は何科目必要なのか

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この記事を見ている方は公務員を目指している方または

目指そうか悩んでいる方だと思います。

公務員の筆記試験は

●中学〜高校で学んできたことが出題される教養試験

●大学で学ぶ学問・専門試験

の2種類があります。

専門科目は大卒程度国家公務員と都道府県や政令市の大部分で必須とされており、

また、市役所の試験でも専門科目が課される自治体があります

この記事では行政事務区分の公務員試験で主に必要な専門科目について紹介します。

この記事はこんな人におすすめ!
●公務員を目指ししている方、または目指そうか悩んでいる方
●公務員試験ではどのような勉強をするのか知りたい方

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法律科目、経済科目、政治科目

行政事務区分の試験は主に憲法・民法などの法律科目ミクロ経済・マクロ経済などの

経済科目政治学・社会学などの政治科目が出題されます。

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法律科目1【憲法】

憲法は法律系科目の中で最もシンプルで勉強しやすい科目です。

憲法と聞くと「法律を覚える」というイメージをされる方が多いですが、

実際には法律を覚えるというよりは、ある事件が憲法的に大丈夫か合憲)、

もしくは違反しているか違憲)を勉強します。

憲法で学ぶことは主に人権統治の2つに分かれ、

人権は判例、統治は国会・内閣・裁判所の役割について出題されます。

公務員を目指すほとんどの人が得点源にしている科目です。

法律科目2【民法】

民法は専門科目の中で1番範囲が膨大で毎年多くの受験生が苦戦しています。

私も専門科目の中で1番苦手科目でした。

民法の中には
○総則
○物権
○担保物権
○債権総論
○債権各論
○家族法

があります。
とにかく覚えることが多いです!!

法律科目3【行政法】

行政法は行政特有の活動について、

私人相互の関係とは異なる規律をする法律であり、

聞きなれない専門用語がたくさん出てくるため、

民法と同じく行政法も苦手にする受験生が多いです。

試験では判例が多く出題されるため、

具体例を押さえつつ学習を進めることが大切です。

経済科目1【ミクロ経済学】

ミクロ経済学では主に、市場の取引や生産者の供給・消費者の需要を学ぶ科目です。

それなりに計算問題が出るため、文系の人は肩を狭めそうですが(笑)

やり方を覚えれば誰でも解けるようになります。

主に文章題(理論を問う)、計算問題、グラフを絡めた問題が出題されます。

そして、ミクロ経済学は結果が出るまで時間がかかるので、

理解に時間をかけ問題演習を積むことが大切です。

ゴリゴリの文系のAKGも初めはかなり苦手意識を持っていましたが、

最終的には得点源にすることができました。

経済科目2【マクロ経済学】

市場の取引などの小さな経済を扱うミクロとは異なり、マクロ経済は

個別の経済活動を集計した一国経済全体を扱います。

ミクロ経済学と同じく、文章題(理論を問う)、計算問題、グラフを絡めた問題が出題されます。

マクロ経済学はミクロ経済学よりも難しく、特に理論などの理解が難しいです。

ミクロ経済学が理解できるようになってから取り掛かるのが良いでしょう。

経済科目3【財政学】

財政学は財政理論財政制度に関する科目です。

財政理論は、経済論をはじめ、資源分配政策や所得分配政策といったグラフを用い

て理論を理解していく分野です。

財政制度は、消費税、法人税など様々な税の制度や国債がどのような仕組みになっているの

かを学ぶ分野で、また地方自治体では地方財政計画が

どのようになっているか(歳入歳出や地方債についてなど)などの

地方財政の分野も出題されます。

このあたりはどの教科とも内容が重なっていないため難しい分野ではありますが、

公務員試験では基本的なことしか出題されないので必要な部分だけ学習しましょう。

政治科目1【政治学】

政治系科目の基盤となる科目で、政治学以外の科目を学習する上で必要な知識にもなります

教養科目である世界史や日本史で歴史的背景を学んでおけば、より効率的に

学習することができます。

日本の政治体制はもちろんアメリカやイギリスなど海外の政治体制などが学びます。

政治科目2【行政学】

政治学と比べると分量は少ないですが、それでも用語はかなり多い科目です。

行政学は選択科目であるため、勉強しないという受験生がいますが、

覚えることが多いものの、覚えてしまえば得点源になる科目なので、

問題演習を通して一つずつ覚えていきましょう。

日本の行政の歴史や現在の行政の仕事など公務員になってから必要になる知識を学びます。

政治科目3【社会学】

政治学とともに、政治系科目の基盤を作る科目で、政治学・行政学と

関連性が高い科目です。社会学も覚えることは多いですが、

覚えてしまえば得点できる問題ばかりなので、

問題演習を通じて少しずつ覚えていきましょう。

海外の人の名前がとても出てくるので「海外の人の名前覚えるの苦手だから日本史にした」

といった受験生は少し苦労するかもしれません。

プラスα【経営学】

経営学は会計系の科目ではありますが、特別区・東京都・地方上級・国家一般職

など多くの試験種で出題されています。内容は聞き馴染みがないものが多いです

が、覚えることが少ないため短期間で攻略可能な科目です。

上記のような試験種を受ける方はぜひとも勉強しておきたい科目です。

【終わりに】学習の順番とメリハリを大切に

専門科目は学習すべき科目数が多いため、全ての科目を完璧にすることは

現実的に難しいです。そのため、学習の順番とメリハリがとても重要になってき

ます。

例えば法律科目であれば憲法を基礎を学んでから民法を、経済科目であれ

ばミクロを学んでからマクロを学ぶことで理解が深まります

また試験種によって出題される科目が異なるので自分が受ける試験でどの科目が

必要になるのか確認した上で、各科目の重要度に応じた学習をしましょう。

それではまた!!

 

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